初心者のためのアクションカメラ選び方ガイド。アクションカメラ選びで初心者がぶつかる疑問、解像度とは?フレームレート(fps)とは?などに1分で答える記事。2021年におすすめのアクションカメラを3台に厳選してご紹介。
目次
アクションカメラの選び方|初心者がみるべきポイント
アクションカメラに必要な解像度|4K?フルHD?
解像度=画像密度。解像度が高いということは、同じ面積でドットの数が多いということ。初代ファミコンのスーパーマリオ(低解像度)と、最新の任天堂Switchのマリオ(高解像度)をイメージして欲しい。いわゆる「画質がいい」かどうかに直結する要素だ。解像度が高ければ高いほどくっきりと繊細な表現になる。
よく見る解像度をまとめたのがこちら。
解像度 | フルHD | 4K |
解像度数値 | 1920*1080 | 3840*2160 |
特徴 | 現在の標準画質 YouTubeなどでよく目にする画質 | 風景や肌の質感がよりリアル に表現できる映像 |
普段見ているYoutubeぐらいの解像度で満足なら初心者は4K対応は要らないかな?と思うかもしれない。でもアクションカメラ専門家としては4K対応機種がおすすめ。
普段はフルHD撮影でもいいけれど、美しい夕陽、パノラマで広がる絶景など4Kで撮りたい!と思える景色に出会った時に後悔してほしくないからだ。
結論:4K解像度対応のものを選ぼう。4Kで撮りたい!と思うシーンに必ず出会う。
フレームレート
フレームレートとは、1秒間の動画で見せる静止画の枚数(コマ数)。パラパラ漫画は、パラパラとめくる絵の枚数が多いと滑らかに、少ないとカクカクした動きになる。動画も同じ。解像度が画像の美しさの基準なら、フレームレートは動画の滑らかさの基準。
単位は「fps」で、「コマ / 秒」という意味。
- 60FPS = 60枚の画像を1秒でみる
- 120FPS = 120枚の画像を1秒でみる
よく目にする画像のフレームレートの一覧がこちら。
媒体 | FPS数値 |
---|---|
YouTube | 24fps-60fps |
テレビ | 30fps |
映画 | 24FPS |
ゲーム | 60fps-240fps |
フレームレートも解像度と同じで、数値が大きいとデータ容量が大きくなる。なので大きければ大きいほど良いというものでもない。ちなみにYouTubeに投稿する動画は24fpsから60fpsが推奨されている。扱いやすいfpsの数値がこの辺りということ。
60fps-120fpsを使用する必要があるのは高速な被写体を滑らかに表現したい場合。他にも編集で美しいスローモーション動画を作る時にも高いfpsが必要になる。激しいスポーツシーンや、走行シーンを美しく撮りたいなら対応フレームレートの数値が低すぎないかをチェックしよう。
結論:60-120fpsで十分。240fpsを使うシーンはあまりなさそう。
防塵・防水性能
防塵・防水性能もアクションカメラには必須で、ほぼ全機種に搭載されている。自分がどういうシーンで使うかに合わせて選ぼう。
保護性能を表す規格としてよく使われているのがIPコード。IP〇〇という表記で読取方は簡単だ。IPの後の数値が防塵・防水それぞれのレベルになっている。
例えば、 「IP57」 という表記だと、
- 青文字:防塵レベル=5
- 赤文字:防水レベル=7
という意味になる。防塵、防水レベルの基準がこちら。
防塵性能の保護レベル対応表
保護レベル | IPコード | 内容 | 想定される固形物の例 |
0 | IP0X | 保護されてない | |
1 | IP1X | 直径50mm以上の大きさの 固形物が内部に入らない | 手 |
2 | IP2X | 直径12.5mm以上の大きさの 固形物が内部に入らない | 指 |
3 | IP3X | 直径2.5mm以上の大きさの 固形物が内部に入らない | 工具の先端 |
4 | IP4X | 直径1mm以上の大きさの 固形物が内部に入らない | ワイヤー |
5 | IP5X | 有害な影響が発生するほどの 粉塵が内部に入らない | 粉塵 |
6 | IP6X | 粉塵が内部に入らない | 粉塵 |
防水性能の保護レベル対応表
保護レベル | IPコード | 内容 |
0 | IPX0 | 保護されていない |
1 | IPX1 | 垂直に落ちてくる水滴による有害な影響がない |
2 | IPX2 | 垂直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない |
3 | IPX3 | 垂直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない |
4 | IPX4 | あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない |
5 | IPX5 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない |
6 | IPX6 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない |
7 | IPX7 | 一時的に一定の水圧(水深)で水没しても内部に浸水しない |
8 | IPX8 | 継続的に水没しても内部に浸水しない |
ということでダイビングやサーフィンで使用したいならIPXの後の数値などの防水性を重視して選ぼう。
結論:現状どのアクションカメラも防塵・防水には対応。ダイビング等が用途ならIPXの数値に注意しよう!
手ブレ補正
アクションカメラに手ブレ補正は必須。ついていない機種はないのだけれど性能の差は大きい。基本的には価格と比例して手振れ補正の性能も良くなっている。
海で使ったり、バイクにつけたりとタフなシーンで使いたいからなるべく安い機種にしよう!と安易に安物に手を出すのは禁物。格安機種は手ぶれ補正が弱くて全く使い物にならないものも多い。
手ぶれ補正性能の良し悪しは数値化してスペック表に載せるのは難しい。できれば実際に使って撮影された動画をチェックしてから選んで欲しい。
結論:数値で表せないのでレビュー動画のチェックが必須。
バッテリー性能
バッテリー性能もしっかり見ておきたい。アクティブなシーンで使うことを想定しているアクションカメラは小型のものがほとんど。それに伴って搭載バッテリーも小さい物が多い。
例えばGoProだと1080p60fpsで115分の撮影が最大持続時間。どれも数時間の連続撮影が限度のものが多いので、予備バッテリーを何個か用意して運用するのが普通になっている。別売バッテリーの価格も予算に入れて考えよう。
結論:1、2時間連続で満足するしかない。複数バッテリーでの運用で予算を決めよう。
こんなポイントを踏まえておすすめのアクションカメラがこちら。
初心者におすすめのアクションカメラ3選
GoPro Hero 9 Black
アクションカメラの代名詞といっても良い定番製品。予算に余裕があってこれから長く使っていきたい方におすすめの間違いない製品だ。スペック数値はどれをとっても最高レベルだ。
価格 | 56,980円 |
解像度 / フレームレート | 5K/30•4K/60p |
本体サイズ | 71×55×33.6mm |
バッテリー | 1050mAh |
Osmo Action
ドローンでおなじみのDJIから発売されているアクションカメラ。手頃な価格だけど4K60fpsにも対応している。水深11mまでの防水性能、-10度でも動作保証のタフさも兼ね備えている。コスパの良さで初心者にも人気。
価格 | 30,790円 |
解像度 / フレームレート | 4K//60p |
本体サイズ | 65×42×35mm |
バッテリー | 1300mAh |
Insta360 ONE R
女性に人気の可愛らしいデザインと、Leicaと共同開発のレンズが特徴。レンズを交換できて色々な用途に対応しているおすすめのアクションカメラ。費用はかかるけどレンズにこだわって選びたい方におすすめ。
価格 | 56,980円 |
解像度 / フレームレート | 5.2K/30•4K/60p |
本体サイズ | 72×48×32.4mm |
バッテリー | 1190mAh |
以上初心者の方がアクションカメラを選ぶ時にチェックするべき項目と、おすすめ機種をご紹介した。自分がどんなシーンで使いたいかを整理してから選べばベストバイができるはず!